第3回創立記念シンポジウム
MIHO美学院の校歌を作詞された葉祥明さん、作曲された黒石ひとみさん、プロデューサーの伊藤圭一さんをお招きして、第3回創立記念シンポジウムを開催しました。お三方には校歌に込めた想いを語っていただき、参加した生徒と教職員は、初めて耳にするお話を興味深く聞き入っておりました。
校歌の作詞をさせて頂くに当たり、何度も(初代)理事長先生とお話しをしました。そこで、建学の理念を度々お聞きするとともに、こういうことを織り込んで欲しいというご要望をお聞きしました。(初代)理事長先生は、ご要望として「真善美」と「慈しみ」などの、様々な理念を仰いました。僕の感想では、校歌の中に盛り込まれた理念の全ては(初代)理事長先生の想いだというふうに思っています。そして、ひいてはこの地、それから小山美秀子師のお気持ち、あるいは岡田茂吉師の理念、そういう理念が校歌の歌詞になっております。それから、(初代)理事長先生の小山美秀子師を想う気持ちも、皆さんへ託す気持ちも、全て表現されていると思っております。そして、特に、どうしても覚えておいて欲しい、魂まで刻み込んで欲しいのは、「母なる御方の恵み受け」という「母なる御方」は、小山美秀子師のことです。そして、いつでも自分の行動、仕事や色々な人との付き合いの中において、真善美に則っていれば絶対に間違いないということの教えなんだと思います。
校歌は、国歌に値するくらい大切なものです。また、新設の学校ですから、校歌はすごく重要な任務を持つと思います。これから何年後、何十年後、そして百年後まで、このMIHO美学院の校歌は歌い継がれて行くでしょう。その時代時代で、背景や地域は、どうしても変わっていくでしょう、しかし、何年経っても、何十年経っても残っているクラシックのように美しいメロディーと素晴らしい和音、そういったものを残したい。しかもMIHO美学院ですから、芸術・美しいということ、それをすごく考えました。地域がどれほど変わって行こうが、この曲は伝承されていくのです。どんな想いで、この歌詞ができて、この曲ができているのかということも、ずっと伝承されていくと思います。いつまでも伝承されていくものを作りたいなと思いました。
音楽の素晴しいところは、覚えてしまうと、何もなくてもその音楽を思い出せるところにあります。自分が歌えばそこで音楽が出来上がるでしょう。そういうものは他にはありません。音楽と言うのは、記憶してしまえば、どこででも再現できます。皆さんがこれからMIHO美学院を卒業されようが、海外へ行こうが、どこに行こうが、この音楽を思い出せるでしょう。それで、今はインターネットがありますから、今、この校歌をこの時間に世界中で聞くことができます。そして、ホームページをクリックしただけで流れます。それも素晴らしいことです。このお二方は、世界中で聞いても通用するクラスのものを作って下さいました。僕は、それは本当に誇りに思います。