MIHO MUSEUM 創立者・小山美秀子師の収集された美術品に直接接し、建築に触れ、庭園・遊歩道を散策する実体験とそれを裏付ける教養座学の授業を織り交ぜ、6年間を通して段階的に美の感性・学びを深め、正しい判断力を身に付けていきます。同時に学びの成果は本単元に留まらず、他の教科、生活に活かされます。
【1年生】
作品を見るポイントを学び、作品を集中して見る小山美秀子師の歩みと、師が訪ねた世界建築を学ぶ
(鑑賞作品)
絵画・彫刻・工芸作品(池大雅筆 山岳図、円山応挙筆 仔犬図、飛天像、王子形水瓶、古信楽壺、二月堂練行衆盤など
【2年生】
一度に見る作品の数を増やし、比較鑑賞することでより広く深い感性を身に付ける
世界的建築家I.M.ペイ氏の建築を座学と実際の建築物から学ぶ
絵画・国内外の工芸作品
(尾形光琳筆 瀧龍図、リュトン、檜扇、蒔絵の作品、桐紋屏風など)
【3年生】
「信長の書状」を深く掘り下げ、書状を読み解き、素材である和紙や様々な書状の形態、背景・人物像を関連のある作品を鑑賞することで探究する楽しさを学ぶ
書状、楽器(鼓胴)、舞楽面(信長の書状と雷雲蒔絵鼓胴、その関連作品)
【4年生】
茶道具について一つひとつ深く細かく学ぶ
本校の和室棟にて茶室と茶の湯の点前について、実際の道具を見ながら学び、茶道の講師より薄茶点前と濃茶点前の違いなどを実体験する
茶道具(掛物、茶碗、茶入、茶杓、懐石具など)
【5年生】
作品に込められた深い意図、目に見えない部分を探る力を、鑑賞と座学を通して学ぶ
器を中心とした作品を鑑賞することで、茶の湯の「懐石」についても学ぶ
乾山の作品(器や絵画、書)
【6年生】
6年間の集大成として茶会を学び、計画し稽古し催すことで「企画力、実行力、対応能力、運営力」を育む