科学の進歩は止まるところを知らず、現代はインターネットの時代、情報社会となっているようです。便利な反面、いろいろと格差が生じ、厳しく、生活し難い社会のようです。更に精神性の欠如が社会悪を募らせています。こんな時代にこそ、人は幼少の頃から精神性・宗教心に目ざめる事が大切なのではないでしょうか。
MIHO美学院は神慈秀明会教祖である岡田茂吉師の思想を精神性とし、師に薫陶を受けた小山美秀子師(神慈秀明会開祖)の理想とする教育の具現化を願う学校です。小山は美しいものを求めて止みませんでした。それは、日々の暮らしの中にまで徹底されたものであり、その美しく毅然とした清らかな人格そのものでありました。美には心の美、行動の美があり、それらを個人が身につけることにより、美しい思想が世界へと広がりいくことを願っておりました。
本校は、そうした小山の理想とした『美を求める心』の教育を目指し、“生活即教育 ”、“独立と協調の精神“を六年間の全寮制の生活の中で育みます。生徒は朝の目覚めから、夜就寝するまで、時間に追われながら過ごすことになるでしょう。現代の子ども達にとって、最初はとても厳しい、辛い生活であるかもしれません。教師は生徒一人ひとりの心に寄り添い、また、個々の可能性を引き出すように努めます。
信楽の森の中に佇む瀟洒な学び舎、その中央に輝くMIHO チャペルが学院の象徴です。春には山桜、秋には真っ赤な紅葉が心に喜びと華やぎを与えてくれることでしょう。自然に恵まれた環境の中で六年間の“美を求める心”の学びを通して、将来、世の為、人の為に率先して社会に貢献できる人材、又、世界平和を志して翔いていく人材の誕生を願っております。