トビタテ!留学JAPANでアフリカのタンザニアへ留学している5年生(高校2年)のY.M.くんから、タンザニアでの最後の報告が届きました。
タンザニア報告書3 Y.M.
あっという間にタンザニアでの約4週間の生活が終わりました。
初めてのアフリカは不安でいっぱいでしたが、日本人スタッフの方や現地の方が笑顔で迎え入れて下さり、
その不安もすぐに無くなりました。
ここで、日本では経験できないような学びをしました。
1つ目は、生活することの大変さです。1週間の間に計画停電が2回あります。
サクラスクールの方は、タンクに水がなくなったらシャワーも浴びることができません。
買い物をするにも1日かかります。
道路も整備されていないところは、がたがたでとてもしんどいです。
また、洗濯機はとても高いので大抵の人は、バケツに水を入れて手洗いをしています。
日本では、生活するのに困りませんが、ここは、本当に大変だと思いました。
ここで皆一生懸命生きている姿を見て、自分も頑張ろうと思いました。
2つ目は、心の豊かさです。
小さい子供たちに写真を見せるとものすごく嬉しそうにしていました。
お菓子をあげると嬉しそうにじっと見ていました。
サクラスクールの子にサッカーボールとけん玉とコマとメッセージカードをあげました。
そうしたら、すごく笑顔になりました。
また、生徒たちに写真を見せるとみんな寄ってきて、楽しそうに見ていました。
自分が困っていた時に助けてくれた人もいます。
今の先進国では、PCやスマホやゲームをしている子供達が増えています。
そのせいで人と会話ができない、感情を持てないという人が増えています。
そして、ゲームの世界と現実の世界との区別がつきにくく、青少年の犯罪も増えています。
将来が危うくなっています。
だからこそ純粋に笑うこと、純粋に喜ぶこと、感情を持つことは本当に大切だと思いました。
自分は、これを学びに途上国に来たと思います。
3つ目は、8月18日にSakura gardenのopening ceremonyが出来たことです。
毎日疲れるような力仕事をしました。
日本にいたら倒れてしまいますが、タンザニアは標高が高いので涼しく作業できました。
日差しが強い時は、本当に大変でした。
しかし、作業をすればするほど体が元気になりました。
自然の中に溶け込むようなgardenができ本当に天国的だと思いました。
ここは、人と人とが助け合い協力して生活しています。
自然を大切にして、あるものを大切にして、いる人を大切にして、本当にたくましく生きていると思います。
便利な生活を送っていません。
しかし、それ以上の物は何も求めず、その現状に感謝しています。
これは、本当に幸せなことです。
お金がないのが貧乏なのではなく、先進国のようにいくら物があってもそれに満足しない人が貧乏だと思います。
お金や欲しいものが買えなくとも生きていけること、また、それに感謝すること、これこそが本当に幸せだと思います。
この留学は、自分を大きく変えていただいたと思います。
広く大きな心になり、何事にも感謝できるようになりました。
言葉の壁を越えて心と心とで通じ合うことの大切さを学びました。
また、今までは人のために動くと口だけになっていたところもあります。
人のために動くというのは、本当にしんどくて大変なものです。
その分、達成感はすごく、やってよかったと思えます。
ありがとうございました。